Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

ゲームで学んだことを日常生活にTransferさせる

 マインドラボのカリキュラムで重要なのは、「どうやったらゲームが上手になるか」ということがわかることではありません。マインドラボで教えたいのは、「Life Skill」=生きる力です。だから、ゲームの戦略を日常生活にTransfer=転移させるアクティビティを行います。
 ここでは、マンカラというゲームで学んだ、「行動の順番によって結果が変わる」ということをベースにして、「では、日常生活のなかで、行動の順番について考えなくてはならない場面がありますか?」という問いに答えてもらいました。

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 「食べ物をつかむ→かむ→飲み込む」とか、「筆箱のふたを開ける→鉛筆をとる→外に出す」とか、「7つ道具をもつ→教室を出る→音楽室へ行く」など、さまざまな意見が出ます。小学生の生活に密着した答えが出る方がいいですよね。
 たくさんの意見が出た後で、最後に発表した小学校3年生の子が言ったのは、「家を建てる時に、柱を立てて、作業する床を作って、天井を作って、床を作って、家具を入れる」というもの。理由までしっかりと発表することができました。

 「なんで?」「どうして?」と問われることは子どもたちにとっては大変ではあります。最初はできない子も多くて、「なんとなく」と答えられることも多かったのです。でも、ずっとできないままなわけではない。問い続けて、待ち続ければ、できるようになるのです。
 ただ、つらいことはつらいので、そのつらさを楽しさでコーティングしている、というのがマインドラボのカリキュラムの肝といえるでしょう。