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Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

デジハリ大学 企業ゼミ「シンキングゲームで仕事力をつける!」 第3回(2013年11月25日)

学校での授業

 マインドラボは2013年11月に、3回にわたってデジタルハリウッド大学の企業ゼミにおいて、「シンキングゲームで仕事力をつける!」と題したゼミを行いました。

 11月25日(月)の第3回のゼミには、20名の学生が参加しました。今回の第3回のゼミのテーマは、「論理的な意志決定」でした。そして、論理的な意思決定を行なうために、「リソース」と「投資」という考え方を体感するというのが目的です。
 前回のゼミのときにプレイした「オクティ」というゲームでは、全員同じ状況でゲームをスタートしますが、今回プレイする「ウィザード」というゲームでは、最初に手元に持っているカードが一人ずつみんな違います。強いカードをたくさん持っている人も、少ししか持っていない人もいるなかで、その状態でゲームをスタートし、13ラウンドある対戦で、いちばん多くラウンドを勝った人が勝ちです、という説明をしました。
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 ルールの説明を受け、4人1組になり、どんどんゲームをプレイしていきます。13ラウンド対戦があるなかで、全勝をする必要はないので、手元にあるカードを「いつ」使うのか、ということを考えなくてはなりません。「勝つために使う」「次回以降のラウンドのために予め準備をしておく」「負けるかもしれないと思って置く」「パスして置かない」…など、さまざまな選択肢がありますが、何をゴールに設定してカードを出すのか、ということを認識してほしいということを伝えました。
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 今回プレイした「ウィザード」は、前回の「オクティ」よりも、リアルライフに近いといえると思います。なぜならば、リアルライフではみんな持っているものが違うからです。得意なことも違うし、持っている才能も違う、お金持ちかどうかも違う、みんなが同じスタートラインにいるわけではありません。
 でも、そのことに不満を言っている暇はありません。人生では、「不公平」と言っても何も変わりません。だから、そのなかでできる最善を考えなくてはならないのです。このことを、就職活動をする大学3年生に伝えたくて、企業ゼミの最終回に「ウィザード」を選びました。
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 最後のディスカッションを終えた後、参加してくれた学生にワークシートで、「シンキングゲームを使った企業ゼミで、リアルライフでも役立ちそうだと思った考え方はありましたか?」という質問に答えてもらいました。以下は、学生たちからの回答の一部です。

  • 最初の手札が悪くても良くても、その時なやんでいてもゲームが止まるわけではなく進んでしまうので、とにかくその中でも何かできることはないか考えることが大切。
  • 先を考えて行動するというのが役に立ちそうだなと思いました。今まで運で思いのほか良い方に行ったりすることがあったので、考えたことがなかったので、今回の授業で考えることの訓練のようなことができてよかったです。
  • 現在のターンで勝たずとも、次のターンで勝とうと考えたり、自分の持っている手札があまり良くなくともなんとか出せる手で勝負する等の考え方は、リアルライフに置き換えて実行すべきだと感じました。また、数手先まで考えて行動する必要のあるゲームでの思考は、リアルライフでの目標達成に至るプロセスとして取り入れられると思いました。
  • 計画力の大事さ。目標到達までの道を小分けにし、一個一個達成していく。
  • まず、自分はどんなものを持っているか知ること、その上でどんなプロセスを踏めば目標に近づけるか考えること。

 企業ゼミには、「シンキングゲーム」という名前に惹かれて…という理由で来てくれた学生も多かったようですが、こうしてゲームの中での「考え方」をリアルライフに紐付けている様子を見て、今後の彼らの大学生活が、より実りあるものになるといいな、と感じました。