Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

淑徳小学校:「フォー・イン・ア・ロー」で「脅威を探す」

 淑徳小学校の学童保育「淑徳アルファ」内でのマインドラボクラスは、3学期は「フォー・イン・ア・ロー」をプレイしています。ルールをしっかり理解し始めたら、マインドラボのクラスではワークブックを使って「どう考えたのか」「どうしてそう思うのか」ということを文字にして、さらにみんなの前で発表し、ディスカッションをしていきます。
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 次に相手のディスクが入れられたら負けてしまう場所を、「脅威」=ピンチである、ということをみんなしっかり理解をしているので、「どこに脅威があるか」という質問にも答えられます。
 また、同時に2カ所に脅威が存在したら、絶対に勝てない状態になることを、「二重の脅威」と伝えているので、それがどこかにないか、ということを探します。
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 自分の考えていることを文字にすることは、最初は大変で、「先生、わかんない!」という言葉もたくさん聞きますが、だんだんできるようになってきます。そして、このワークブックに考えを書き込むことにこそ、マインドラボの授業の意味があるのだ、ということを理解していきます。
 先週の授業のときに、2人の男子が「先生、これ無理!」とすぐに言ったので、「きちんと考えなければ、ただゲームで遊ぶだけになってしまうよ。しっかり書けないならば、書けるところまでを書いてみよう」と伝えたら、小学校3年生の男子が、「そうだよ!ここでしっかり考えて書かないと意味がないから、おれも考えるようになったんだよ。あと、わからないときは、人の話を聞くとかすればいいよ!」と言ってくれました。
 こうしたやりとりこそが、マインドラボの授業の骨格になる部分であり、このように考えることを習慣づけた子どもたちを、多く育てていきたいと思います。
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