マインドラボ・おとな会 Vol.7 開催「リソースマネジメント力と計画力と協力」
3月12日(水)に、マインドラボ・おとな会Vol.7を開催しました。ボードゲーム「カルタヘナ」をプレイしながら、「リソースマネジメント力と計画力と協力」について考えるトレーニングをしました。
「カルタヘナ」は、海賊が脱獄した実話をモチーフにしたスゴロク型のゲームです。自分の海賊(コマ)6つすべてを、先に船(ゴール)まで辿り着かせたプレイヤーの勝ちとなります。手札のカードを使うことでコマを進めることができ、場に出ているコマを直前の別のコマがいるマスまで戻すことで、カードを補充することができます。
よくあるスゴロクゲームとは違い、サイコロやルーレットのような運ではなく、カード(リソース)をいつ使うか、どのくらい補充するか、どのコマを進めるかをよく考え、意思決定していく必要があるので、適当にやっていると、リソースが少なくてできることが限られてしまったり、リソースはたくさんあるけど、コマが全然進んでいなかったり、という状況に陥ってしまいます。
まず最初に、ルールの説明を受けたあと、ルールを確認しながら、5人でゲームをプレイしてもらいました。1人1ターンで3回行動ができる上に、プレイヤーが5人もいるので、次に自分のターンが回ってきたときには、ボード上の状況は大きく変わってしまいます。
また、グループによってゲーム状況が異なるので、他のグループの状況を見てもらい、自分が考えていた戦略が他のグループでも当てはまるのかなどを見てもらいました。他のプレイヤーの行動を見ることで、状況を客観的に確認できるので、冷静に戦略を考えることができます。
そして、1回戦目で勝った人には、勝つポイントを発表してもらいました。
●人の邪魔をするのではなく、自分の有利な状況を逃さないようにした
●2枚カードがもらえるところにコマを戻すようにした
●コマを戻す距離があまり遠くまで戻らなくて済むようにした
●いちばん後ろのコマが取り残されないようにした
●手持ちのカードが少ないと、できることが少なくなってしまうので、
リソースをなるべく絶やさないように注意した
●自分のコマを固めておくと、カード補充を操作しやすい
●状況が変わるので、前もって立てた作戦に固執しすぎてもダメ
やはり勝者には、勝つだけの理由があり、ゲームプレイの中で、考えていることが多く出てきました。こうやって、勝った人が、どんなことを考えながらやっていたのかを共有することで、ただゲームをやるのではなく、考えさせるように仕向けたり、「そんなことを考えてやっていたのか」と自分の中にはない思考法を獲得することができたりします。
2回戦目は、グループ分けを変えて、勝つためのポイントを意識しながら、再度ゲームをプレイしてもらいました。
ゲームをしているときにも、プレイヤー自身が考えていることを外部化させるために、講師からさまざまな質問がされます。
●どうして、あちらのコマではなく、こちらのコマを動かしたんですか?
●こちらのコマにしなかった理由は何ですか?
●あちらのコマではなく、こちらのコマを動かした方がいい理由は
何だと思いますか?
など
最後に、ゲームの中で考えたことが、実際の仕事や日常生活の中でも使えると思ったことや、共通すると思ったことはないか発表してもらいました。
マインドラボでは、ボードゲームをプレイして終わりではなく、ゲームの中で意思決定をして行動した考えを、言葉にして発言してもらったり(=外部化する)、どのように考え、戦略を立てたから勝てたのかを共有したり、逆に敗因は何かを共有したり、それらの考えたことが、日常生活にも共通することをイメージし、思考の転移をさせることが重要です。
次回は、
4月16日(水)19:30~21:30の開催です。
今度は、「オクティ」という、マインドラボのオリジナルゲームを使って、「長期的目標とリソースマネジメント」について考えます。
▼「マインドラボ・おとな会Vol.8」<4/16(水)>
https://www.facebook.com/events/283607818461794/
今回参加された方も、今回参加できなかった方も、是非、ご参加いただければと思います。
>>> ちなみに、現時点で残席7席です! <<<
お申込みは、お早めによろしくお願いいたします。^^
※マインドラボ・オリジナル・ボードゲーム「オクティ」
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