Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

【保護者様からの感想】

 8月25日(日)に、渋谷区において、マインドラボの体験会を行いました。日曜日の夕方にもかかわらず、多くの方にご参加いただきましてありがとうございました。ご参加いただきました保護者様から、感想レポートを頂いておりますので、シェアさせていただきたいと思います。

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 3人の男の子のお父様のご感想です。(一部、再構成させていただいています)ボードゲームを教具として使って、「考える力」や「コミュニケーション力」「感情コントロール」などを身につける、という本質を理解していただいています。ただ「ボードゲームだから楽しめそう」の向こう側にある、教育的効果をご理解いただくために、より一層の努力をしていきたいと思います。

ボードゲームを使った教育プログラム「Mind Lab」を体験してみての感想

■「Mind Lab」の本質
Mind Labの授業風景は、一見すると子供がボードゲームで遊んでいるようにみえる。実際そうではあるのだけれど、しかしボードゲームはあくまで材料に過ぎない。Mind Labの本質は、ボードゲームを行うという行為を利用して問題解決の手段、ものの考え方、コミュニケーション力、社会性、感情のコントロールなどを学ぶという点にある。「ボードゲームは材料にすぎない」というのは当たり前の話ではあるけれど、学校関係者でも「あ、ゲームでしょ」とか「学校のボードゲーム部で導入しようか」などと言う人はいるとか。

■「Mind Lab」のカリキュラム
今回は正味2時間で3種類のゲームをやったが、実際は1回1時間程度を継続して授業するものだそうだ。使用するボードゲームは学年により分けているが、同じゲームを続けると勝敗が偏ることもあり、どんどん新しいゲームを入れてゆくのが基本だそうだ。その結果、現時点でおそらく50以上のゲームを扱うことになる、とのこと。
何度もいうようにボードゲーム自体が本質ではないので、インストラクター側の教本には子供をゲームに取り組ませるにあたって、どういうディスカッションをさせるか、子供に何を聞くかといったあたりがしっかり書かれているのだそうだ。
それでも授業を続けるとどうしてもラクな方向に流れがちで、ゲームを楽しむ方向に逃げてしまう傾向があり、そこを引き戻すためにもインストラクター養成後も定期的に訪問し、実際の流れをみることは欠かせないのだそうだ。

というわけで子供たちにとってはあっという間の2時間であったが、親としてみていて、これは継続的に行うことでいろいろな要素を学べるだろうな、という点の手応えはあった。とともに、子供たちの「議論を引き出す」「発言させる」「考えさせる」ということが重要である点において、インストラクターの技量がかなり大きな比重を占める点を強く感じた。

いやこれ、面白いよ。何度もいうけど、ゲームを楽しむことはまったく本質ではない。