Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

マインドラボ・おとな会 Vol.15 開催「論理的思考力」

 11月19日(水)に、マインドラボ・おとな会Vol.15を開催いたしました。今回は、「ルナロックアウト」というボードゲームをプレイしながら、「論理的思考力」について考えるトレーニングをしました。
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 ルナロックアウトは、宇宙船のコマ(赤いコマ)をボードの中央にある脱出ポッド(赤いマス)に辿り着かせることが目的のパズルゲームです。コマを動かすには条件があるので、消去法で動かすコマの選択肢を絞り込んだり、目的を達成するための必須条件を意識したりすることが重要です。
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 いつものように、まずルールを説明してからゲームをプレイしてもらいました。以前実施したラッシュアワーの回と同様、2人1組でプレイしてもらいました。
 お互いの考えを伝え、相談しながら、ゲームに取り組んでもらいます。1人ではなく、2人ペアでやることで、ゲームをプレイしながら、指示や命令ではなく、考えを相手に伝え、共有したり相談することの難しさを体験することができます。

マインドラボ・おとな会 Vol.10 開催「問題解決力」 - Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ


 ゲームをしたあとに、ゲーム中にどんなことを考えてプレイしたかをリフレクションし、ディスカッションしました。以下は、参加者の方々から出てきた意見です。

  • 最初の配置で、まず動かせるコマはどれか確認して、選択肢を絞り込んだ。
  • クリアする一歩手前の配置をイメージして、その配置にできそうな手順を考えた。
  • 頭の中だけで考えずに、最初に動かせるコマが限られているときは、動かして新たな配置・状況になってから、また考える。動かして初めて分かる事も多い。
  • 1ルートだけでなく、別ルートの可能性も探る。
  • うまくできなかったときは、先入観によって、選択肢をなくしてしまっていた。考える視野が狭くなってしまっていた。
  • ペアの人にアドバイスするときに、答えを言ってしまいそうになって、難しかった。


 こうやってゲームの中で考えたことを言葉に出して表現することを、マインドラボでは「思考の外部化」といいます。思考を外部化することで、自分自身の考えを客観的に認知することができるメタ認知力が養われます。また、他人の意見を聞くことで自分とは違う考え方の過程を知ることもできます。

 そして、ゲームの中で考えたことを共有したあとに、再度ゲームをプレイします。今度は、上記のような考え方を意識しながらプレイしてもらうので、実践的に考える力をトレーニングすることができます。
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 そして最後に、今回のゲームの中で考えたことについて、日常生活や普段の業務上でも使えることについて考えてもらい、発表してもらいました。

  • 普段は、現状でできる選択肢を絞って、その中から選び行動することが多いが、ゴールから逆算して考えるやり方も使ってみようと思った。
  • 目標を立てた時に、それが実現できるか、妥当かについて、実行しながら並行して思考を繰り返す。というのは、今の仕事に共通していると思いました。
  • ゴールを明確にすること。そして、ゴールするための必要不可欠な条件を考える。その条件を満たす動き方を考える。
  • 普段の生活でもゲームの中でも初めてやってみる事に関しては、状況の把握に時間がかかり、1度経験したパターンを繰り返す場面が多いと思った。
  • 得意分野については複数の視点を持つことができ、不得意分野については石橋を叩いて渡るというように、進め方が極端に違うなと感じた。


次回は、

12月17日(水)19:30~21:30の開催です。
 
今度は、オクティというゲームを使って、「長期的目標とリソースマネジメント」について考えます。
▼「マインドラボ・おとな会Vol.16」<12/17(水)>
https://www.facebook.com/events/949018428460128
◆ 12月1日現在、残席1名! ◆


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