教員研修報告:日本工学院専門学校様 「ブロックス」を使って目的と手段を分けて考える
9月29日(月)に日本工学院専門学校と日本工学院八王子専門学校のITカレッジの先生方を対象に、マインドラボを使った研修を実施いたしました。
今回は、「目的と手段を分けて考える」ことをテーマに、ブロックスを使って、目的を達成するために、どんな手段があるのかというワークショップを行いました。
まずは、ゲームに没頭してもらう
ゲームのルール説明をして、早速ゲームをやってもらいます。最初は、ゲームについての説明だけで、考え方などは説明しません。まずは、ゲーム自体を楽しんでもらうこと、没頭してもらうことが目的となります。
どうしたらいいか考えてプレイする
マインドラボは、「楽しみながら学ぶ」ことがモットーです。楽しくなくては、効果的な学習にはならないと考えています。ただ、楽しくゲームをするだけではなく、どうしたらいいか、どう考えたらいいかということを考えてプレイすることが約束事です。
ついつい言ってしまいがちな「とりあえず」「てきとうに」などのような発言は禁句です。
どんなことを考えて、プレイしたのかを発表してもらう
何回かプレイしたあとに、ゲームで勝った先生方に、どんなことを考えてプレイしたのかを発表してもらいました。
これは、先生方ご自身が実際に考えて実行したことなので、正解も不正解もありません。いわば、どれも正解です。自分がどのように考えて実行したのかを自分自身で認識すること、それを他人に伝えること、他人の意見を情報として吸収することが重要となります。
目的と手段を分けて考える
ブロックスでのリソース(手段)は、21個のピースです。ブロックスでは、このリソースの使い方として、まずどのピースを置くかを決めてから置ける場所を探すのではなく、ボード上のどこに置きたいからどのピースが良いかを選ぶということが重要となります。
ついつい、このピースを置こうというのを先に決めてしまう人もいますが、本来ならば、目的を設定した上で、それを達成するための手段を選ぶことが良いはずです。
日常業務に置き換えて考える
目的を設定した上で手段を考えることは、当たり前のこととしてわかっていても、ゲーム上でうまくできなかったりもします。知識として理解していても、実践できているかが重要です。
研修の最後に、「学生のモチベーションを上げる」ということを目的として設定し、それに対してどのような手段が考えられるかをワークシートにまとめてもらいました。そして、グループごとにディスカッションをしてもらい、意見交換をしました。
マインドラボは、知識を一方的に教えるような旧来式の座学による研修ではないので、戸惑われた先生方もいらっしゃったようですが、目的と手段を明確に分けることの重要さを改めて体験を通じて確認していただけたかと思います。
今後も、何かご一緒できることがあればいいと思っております。