淑徳小学校:キャット&マウスで「チームプレイ」を学ぶ
淑徳小学校の放課後クラス「淑徳アルファ」の夏休みのクラスも今週で最後です。2年生のクラスでは、1学期の最後にやった「キャット&マウス」をプレイしました。キャット&マウスは、ネコのピース1つと、ネズミのピース6つで、対戦をするゲームです。ネコのピースは縦横に何マスでも動けますが1つしかない。ネズミのピースは前に1マスしか動けませんが6つある、というゲームです。
最初のうちは、機動力のあるネコの方が圧倒的に有利に思えますが、6つあるネズミのピースがお互いをカバーするように動かすことで、ネズミが勝つことができる、というゲームです。
ただし、ネズミで勝つためには、注意深く次にどんな状況になるかを考えて、行動をしなければなりません。
ゲームとしては、必ずネズミが勝つことができるルールになっているのですが、まだちらほらネコが勝っているペアもいます。ただ、いちどネズミできちんと勝てる人と対戦すると、「ああ、そういうことか」と理解する子もいます。
大切なのは、ただ定石を理解して「こうすれば勝てる」とわかることではありません。それはただ必勝法というノウハウにしかなりません。そうではなく、「どうしてそう動かせばいいのか」を理解できるか、また説明できるか、だと思っています。
授業の中でも、「どうすればネズミが勝てるか?」と訊くと、「考える!」という答えが出てきました。そこからがポイントで、「では、どういうふうに考えるの?」とさらに質問を重ねていくと、「ネズミは6匹いるから、取られても大丈夫なように考える」と、答えが少し具体的になっていきます。こうしたやりとりを重ねていくことが、マインドラボの授業の核になっている部分です。
まだ「どんなふうに考えているのか」を言葉にするのは、2年生には簡単なことではありません。でもだからやらない、というのではなく、その範囲で、どんなふうに考えればいいのかを、ボードゲームを入口に、先生の質問を通じて、伝えていければいいと考えています。