Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

企業研修報告:ケア・トラスト様 「オクティ」を使ってリソースマネジメントを学ぶ

 ケア・トラスト社へのマインドラボカリキュラムを提供した研修ですが、今回は第3回めの研修の様子をご紹介いたします。 今回は「オクティ」というゲームを使ってリソースマネジメントについて考えます。
 オクティは、4つの8角形のポッドを相手の陣地に先にたどり着かせたほうが勝ち、というゲームです。ポッドは、8方向に足を挿すことができるようになっていて、足が挿してある方向にだけ進むことができます。足は各プレイヤーが12本ずつ持っています。
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 いつものように、ルールを説明した後、オクティのゲームをプレイしてもらいます。今回は、12本の足がリソースとなります。12本の足を、4つあるポッドのどこに挿すのか、というのと、どれくらい挿した状態で相手の陣地に向けて進み始めるのか、などが戦略の分かれ道となります。
 十分に準備ができてからでないと進まない人もいます。一方で、ある程度の準備ができたところで前に進めて、状況を見ながら足を挿し足す人もいます。そうしたなかで、自分がリソースについてどう考えているのか、ということを考えるきっかけにもなります。

 最後のディスカッションでは、では普段の職場(ケア・トラスト様は、介護施設の運営をされています)において、リソースとは何だろうか?ということを考えていきます。ファシリテーターをつとめる高野さんが、質問を投げかけ、参加者の皆さんが答えていく、というサイクルを通して、ゲームの中で考えたことや、ゲームの中で現れた考え方の志向を、日常の業務の中に落としこんでいきます。

 参加者の方のアンケートからいくつか抜粋いたします。マインドラボのメソッドを導入した研修も3回めですので、皆さん慣れてきた感じもあります。皆さん、ゲームが楽しかった」というところから、日常業務に落としこむという作業ができているように思います。

  • ゲームはとても楽しかったです。足について考えた時、それぞれのスタッフ能力が何があって何がないのかを考えることができました。
  • 楽しいゲームでした。自分は守ってから攻めるタイプと思いました。まずは、いろいろなことがあっても対処できる『足』が必要だと思いました。一人一人が別の方向に進んで行かないようにいちばん今つけなければならない足はどこなのか確認しなければいけないと感じました。
  • 施設をより良くするために、皆に足りない物や、設備等に関して話し合う時間がとても大切になってくると感じました。現在私は社会福祉主事の資格をとっているので、それが私自身に増えるリソースなのだと思います。今後も人はゲームと違ってリソースを増やせることを学べたので、施設で話し合う時間を作っていかなければならないと感じました。
  • オクティを用いた研修を通して、自分が今持っている足は何があるのかの再認識と、足をもっと増やしていこう!と思えるモチベーションの必要性を実感しました。自身の足がもっと増えるよう、より努力したいと思います。
  • 昨年と異なり、ゲーム形式で進む内容が多いですが、毎回ゲーム内容が異なり、かつその中身が実は日常の仕事に大変役立つ内容(考え方の組み立てなど)であることが大変新鮮です。
  • ポッドを人、足を能力と考えるト、今の業務にもすぐ考え方を活かせる用に思った。8方向のみならず努力によって足をさす本数を増やせて上限はないことをしっかり意識し、知識量や経験を積み重ねて目標に近づいて行きたい。それはそれとして、ゲームそのものはとても楽しかった。
  • リソースを増やせるよう自分自身がいちばん成長する。また、皆が大切なリソースなのでフォローしながらここの成長をのばすような関わりをしていきたいです。
  • とても楽しかったです。先を見据えることがケアプランにも通じていると思います。計画書もきちんと先を見て作成できたらと思います。

 次回の研修は8月です。またレポートをさせていただこうと思います。