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Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

企業研修報告:ケア・トラスト様 「ブロックス」を使ってリソースマネジメントを学ぶ

 ケア・トラスト社へのマインドラボカリキュラムを提供した研修ですが、今回は第2回めの研修の様子をご紹介いたします。

 前回は「ラッシュアワー」を使って問題解決について考える研修でしたが、今回は「ブロックス」を使ってリソースマネジメントについて考える研修でした。

 研修を担当されているケア・トラスト社の高野執行役員が「ブロックス」のルールを説明し、そこから4人グループに分かれて、それぞれブロックスをプレイしてもらいます。ブロックスは、大きさも形も異なる21個のピースを、できるだけたくさんボード上に置くゲームです。マインドラボのカリキュラムでは、この21個のピースを「リソース」と捉え、これをどのように使うのがいいのか、ということを考えていきます。また、ただ「使う」のではなく、目的に応じて置くピースを考えたり、優先順位や緊急性を考えて置くピースを選んだりしなくてはならないということを実感してもらいます。
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 ケア・トラスト社の取り組みは、マインドラボのカリキュラムを研修の導入部分でグループワークとして取り入れて、思考メソッドのシンプルなトレーニングをしながら、その後のディスカッションにつなげていく、という形式です。最後のディスカッション部分は内製化されていますので、高野執行役員ファシリテーションのもと、業務に直結した形のディスカッションとなっています。
 今回の研修では、ブロックスでリソースについて考えた後で、「では、自分たちの職場にあるリソースとは何か?」「目的に応じてリソースを活用することができているか?」ということを参加者間で話し合ってもらいます。
 また、物だけではなく、そこで働いている人やその人が持っているスキルも、リソースだと考えることで、職場の持つ強みを感じられるようになってほしい、という設計が行なわれていました。

 参加者の皆様からのアンケートの一部をご紹介したいと思います。

  • 大きいブロックが重要度や緊急度が高い物と考え、取り組みました。いかに大きい方からなくしていくかを考え置いていきました。また、小さいブロックで足がかりを作っていき新しい場所へ行くことが仕事の優先度や少なさを積み重ねて新しいことにつながっていくことだと思いました。ブロックスは楽しかったです。
  • 最初はまあまあだった。みんなが初めてだったから。2回めは全然だめだった。他の人がすごく上手になったから。3回めはまずまずだった。行き当たりばったりで先の方まで考えていなかったのが敗因だった。(苦手ということもあります)今のことも大切だけれど、先まで見通していくことが必要。苦手なら、誰かに尋ねたり助けてもらうことも必要。
  • 仕事の業務などが忙しくなってくると、あれもこれもしなければと焦ってしまうことがあるのですが、まずはやらなければならない大きな課題を見つけ、優先順位をつけて行っていくことが大切だと感じました。このような状況だからこれをする!と考えたり、言えたりするようにしていきたいと思いました。
  • 予想を立て業務や仕事に活かしていきたいと思います。次の動きや予測を立てることで事故やヒヤリハットをできるだけ防げるようにしていきます。利用者様一人一人に対する解除の仕方をコミュニケーションや動きからよみとり、いろいろな視点から考えていきます。
  • ブロックスで使った戦略、目的、資源を仕事、人生に当てはめて考えることで、グループワークを通して学ぶべき「考え方」がすっと頭に入ってきました。自分の身の周りにある資源を把握し目的に向かって活かしていくことは普段仕事のオペレーションをその日いるスタッフでミスなく行なうこととまさに一致していると思います。特にスタッフを資源として描き出す作業で深く実感しました。
  • 多くの事故やアクシデントを経験しましたが、このブロックスをやってみて、スピーディーな対応、先手先手をうって選択肢を作っていくことの大切さが改めてわかりました。
  • リソースの使い方についてロジカルに考えるいい機会でした。自分自身がよいリソースになれるように自分を磨いていきたいと思います。
  • 単純にゲームとしておもしろいと思いました。目標を達成するために重要な過程を考えることは何事にも共通していることがあるし、介護の仕事でも活かせると思います。
  • ゲーム自体は一見陣取りゲームのようですが、単に陣地を広げるだけでなく、何手も先をしっかり読み、しっかり計画性を持って進めないとうまくいきません。日常の業務においても、まず行動する方にしっかりと把握しながら物事を進めることが大事。介護の仕事に限らず段取りをきちっと行なうことの大切さを改めて感じました。
  • 勝ち負けを競うゲームであったのに、最初は「間をうまく埋める」ことに終始してました。ルールを理解した2回め以降は思考も変わり、うまく行えたように思う。リソース=資源を活かすということはあらゆる面で仕事、日常に活かせると思う。ないものねだりの前に、手持ちを見直すように改めていきたい。
  • リソースをどう使うか、いつ使うかという考えを得ることができました。職員もリソースと考え、能力等把握し、サービスや業務に活かせればいいと思います。何が足りないという考え方も必要だと思いました。


 高野さんはディスカッションの最後で、仕事だけでなくて、自分の人生においても、「何が目的なのか」ということと、「その目的のために、どんなリソースを持っているのか、どんなリソースを持たねばならないのか」というところまで、話を広げていました。
 マインドラボで学んでほしいのは、「考え方」(今回の場合は、「リソースマネジメント」という考え方)であり、それを人生においてきちんと使えるようになってもらうのが最終ゴールです。
 高野さんの用意された研修スライドの最後に、「私たちの目の前のボードは日々刻々と状況が変化しています」と書かれていました、まさに日々刻々と変化する状況の中で、どのように考えればいいか、のトレーニングになればいいな、と考えています。

 ケア・トラスト様での、マインドラボを取り入れた研修はまだまだ続きますので、引き続き、レポートさせていただこうと思っております。