マインドラボ・おとな会@関西 Vol.1を開催しました
初の関西での開催
現在、私立小学校や学習塾を中心に展開をしている、ボードゲームを使って思考力を高めるカリキュラム「マインドラボ」ですが、「大人でもやってみたい」というリクエストを多くいただいております。
そうしたリクエストにおこたえして、「マインドラボ・おとな会」という大人が集まるワークショップを定期的に開催しています。東京では2013年10月から月に1回開催してきましたが、2014年5月13日、関西にて初開催いたしました。
場所は同志社大学今出川キャンパスにほど近い、Cafe MEEPLEさんをお借りしました。全部で14人と、お店に偶然いらしたお客様にも参加していただきました。ありがとうございました。
ラッシュアワー
今回は、「問題解決力」をテーマとしていましたので、まずはマインドラボの問題解決力クラスでは定番の「ラッシュアワー」をプレイしました。
マインドラボのレッスンでは、2人1組になって取り組む「ラッシュアワー」で、お互いに「考えていること」を口に出してもらいながら考えていくことを目指しています。そうすることで、思考を言葉にすることができるようになるからです。
子どもでも大人でも、考えを言葉にするのは難しいため、十分トレーニングになるのではないかと思います。
オクティ
後半には、オクティをプレイしました。こちらは、リソースマネジメントについて学びます。何をゴールとして設定するのか、ゴールを達成するために最適な方法は何か、ということをしっかり考えなくてはなりません。
こちらのゲームでも、「どうすれば勝てると思うか」という戦略をディスカッションしました。
参加者の声
今回参加してくださった方にアンケートにご協力を頂きました。参加して印象に残ったことを訊いてみたところ、以下のような回答をいただきました。
- 今まで知らなかったゲームで、理由・根拠をつけて考えることがどんな人にも大切だと分かる。方法が画期的だった。
- ゲームのシンプルさ、深さ、適度な難しさ。解説も非常にわかりやすかったです。ゲームというトリガーの有効性。
- 大学生の初年次教育でも、応用ができるかもしれません。どう評価するか、が、難しいですが…
- たくさんの方と一緒に取り組み、言語化することで、考え方と表現のバリエーションを得られたので楽しかったです。
みなさんがおっしゃるとおり、ゲームの楽しさをトリガーにして、「どう考えるのか」を考えていく、というマインドラボの方法論について理解していただけたかな、と思います。
一方で、問題についての言及もいただきました。
- 1度だけのゲームでは学びとして変えるのは非常に難しいと思います。大人向けにも複数回やるようにする方が意味があるのかと思います。
- 気づきの発見とフィードバックには時間がかかるということ。子どものほうが時間があるので、合うのはわかりました。
考え方を変える、というのは、たかだが1時間か2時間のレッスンを受けたくらいでは難しいです。小学校の授業であれば、1学期間くらいをかけて、じっくりと「勝ち負け」だけでなく「考えること自体」が楽しい、という空気を教室で作っていく必要があります。だからこそ、1年間のカリキュラムとしてマインドラボは設計されているのです。
ちょっと楽しく遊ぶだけでなく、綿密に設計されたカリキュラムとしての「マインドラボ」を体験してみたい方は、ぜひご連絡をいただければと思います。
関西でのおとな会、Vol.2も企画中です。今回、お越しになれなかった方も、次回お会いできるのを楽しみにしております。