Mind Lab / マインドラボ 活動報告ブログ

マインドラボは、ボードゲームを使って「生きる力」「考える力」を養う教育カリキュラムです。イスラエル生まれで、現在世界15カ国で教えられています。

淑徳小学校:「フォー・イン・ア・ロー」で「脅威を探す」

 3学期が始まり、淑徳小学校の学童保育「淑徳アルファ」でのマインドラボクラスは、新しく「フォー・イン・ア・ロー」が教材になっています。「フォー・イン・ア・ロー」は、垂直にディスクを落として、自分の色で縦・横・ななめのいずれかで、4つディスクを並べた方が勝ち、という、垂直方向の四目並べです。「コネクトフォー」などの名前でも、見かけることがあります。
 ルールを説明すると、児童たちもすぐに理解をした様子です。小学校で○×ゲームなどで遊んでいるので、「3つ並べるか4つ並べるかの違いでしょ?」と言ってくる子もいます。「でも、違うところがあるよね…?」と質問すると、「斜めが難しい!」という答え。「なんで?」と続けて訊くと、「だって、下に落っこちちゃうから、好きなときにななめになるように止めると、空中に浮かせなきゃいけないから!」という回答。そうですね、ななめは作るときに難しいですね。
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 「フォー・イン・ア・ロー」では、「負けそうなところがないか?」というのを常に頭に置きながら、ゲームをしなくてはなりません。これが子どもたちにはけっこう大変。うっかり負ける子、勝っているのに気づかない子、というのが1回めの授業では多く出ます。(特に、ななめに並べての勝ちは、気づくのが難しい)
 ただ、最近やってきた「チェッカー」などと比べると、1回のプレー時間が短いので、何度も対戦を重ねることができます。そのため、前に気づけなかった子が、負けそうなところを見逃さないようにじっくり見るようになります。

 この、「負けそうなところ」を「脅威」や「ピンチ」と呼んでいます。「脅威」「ピンチ」は、何よりも優先して対処しなければならない場所。また、もしも、「この先、ここが脅威になりそうだ」と思ったら、前もって対処しておくこともできます。
 自分の勝ち方ばかりを考えて負けてしまう子が多いなか、最後のディスカッションでは、「自分のことばかり考えていると負ける。相手はどうしてくるかなというのも、よく見ないといけない」という意見も出ていました。ここまでが1回めの授業。これを活かして、来週以降に続きます。